記事の中盤で、Chris Anderson氏は、Freeなビジネスモデルを6つのタイプに分類して紹介している。
1.”Freemium”(Freemiumモデル)
無料なもの: ウェブソフトウエアやサービス。いくつかのコンテンツ。
誰にとって無料か: ベーシック版の利用者。
NYに住むVCのFred Wilson氏が命名したモデル。(B3 Annexでも昨年6月に紹介)いわゆる99%の人にとっては無料で、一部1%の人がプロ版などの有料版を利用することで成立している。(無料版のFlickrと年間25ドルのFlickr Proなど)
2.Advertising(広告モデル)
無料なもの:コンテンツ、サービス、ソフトウェア、その他。
誰にとって無料か:すべての人々。
無料によって多くの人々が利用し、そこへのアプローチのために広告主が広告料を支払うモデル。
3.Cross-subsidies(相互補助モデル)
無料なもの:ほかのものへの出費を厭わないすべての製品。
誰にとって無料か:いずれにせよ最終的には支払う意思のある人
Wal-MartがDVDを15ドルで売る際、DVD単体では損失が出ているが、収益の高い洗濯機で元を取っている。DVDはこの場合、店に客を呼び込むツールとなっている。
4.Zero marginal cost(限界費用ゼロモデル)
無料なもの:極めて誰にとっても低いコストで配給できるもの。
誰にとって無料か:すべての人々。
オンライン音楽が好例。オンライン音楽配信の本当のコストはほぼゼロになっている。
このために、DRMなどの防止策はほぼ失敗している。音楽を無料で配布し、マーケティングやマーチャンダイズに利用するアーティストもいるが、一方で、純粋に音楽を無料で配る人々もいる。
5.Labor exchange(労働交換モデル)
無料なもの:ウェブサイトやサービス。
誰にとって無料か:すべてのユーザー。サイトやサービスの利用によってなんらかの価値が創造されるため。
digg.comでの投票や、Googleの音声検索サービスGoogle 411などで、利用者は、サービスの利用過程で、サービスの向上やほかで有用な情報を生み出している。(Google 411は利用者が利用することで音声認識技術の向上に利用している)
6.Gift economy(贈与経済モデル)
無料なもの:オープンソースソフトウェアやUGCなど、何でも。
誰にとって無料か:すべての人々。
金銭だけが動機でないのは、Wikipediaを見るまでもない。個人の利他主義的な行動は、いまやグローバルなインパクトを持つようになった。つまり、配信コストゼロによって、共有は産業にまでなった。
正直、6つの無料ビジネスモデルについては、まだ荒削りな印象を持ったが、書籍版までには、ブラッシュアップされるだろうと期待。Chris Anderson氏の新作は、2009年に発売される。
