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調べたところ、「開発」という言葉の語源は仏教用語だそうですね?
松本 そうです。開発と書いて「かいほつ」と読みます。「仏性を開き、覚り(さとり)へと導くこと」という意味ですね。浄土真宗でも、「信心開発」という風に使われます。モノやサービスではなく、心を開発するんですね。
金子 その考え方には、わたしも共感します。前々から、「プログラミングは自己表現だ」というのが持論ですから。
―― では、本来「開発」とは、何をすることを指すのでしょう?
松本 分かりやすく言うなら、「気づきを得る」ということではないでしょうか。何か対象に一心に向き合い、それを自ら開いていくことで、初めて手に入る気づきがある。つまり、「開発」という行為の本質は、それまで自覚していなかったものが自覚されるようになる、心の成長にあるのだと思います。
金子 あぁ、まさにわが意を得たり、という感じがします。わたしにとっての「開発」はプログラミングそのものを指すわけですが、ポリシーとして「常に実験的なことを」と心掛けてきた。仕様書どおりにプログラムを書いて終わり、なんて面白くないじゃないですか。
松本 そうかもしれませんね。
金子 自分で考えたコードを書いて、動かしてみる。そうすると、想定外のバグが出たり、思ったように動かなかったりするものなんです。そこで、「あぁ、こういう風になるのか。じゃあ今度はこうしてみよう」と気づき、またコードを書く。わたしは今でもその繰り返しです。
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