昔々、まだネットつーもんがほとんど認知されてなかった頃。当然俺もネットだぁ?なんすかそれ食いもんすか?ってな感じでPC=エロゲが動くワープロくらいに思ってた頃だった。

その頃の遊びといえば、アマチュア無線。俺もしっかり1エリア(関東)でJコール(Jで始まるコールサイン)を持ってるくらい古いOMである。その後引越して7エリア(東北)になったためJコールは消えちまった。まぁ今から10年ほど前には1エリでのJコールは枯渇して、7コールっていう頭が7から始まるコールサインになってたのだが。

さて俺が真面目にアマチュア無線してカードはジャール経由でなんつってたのははじめてリグ(無線機)触ってから2ヶ月くらいなもんで、その後はいわゆる

アンカバー

になってた。アンカバーの語源は知らぬが、やってる事は簡単、コールサイン名乗らないでしゃべる事、である。もちろん郵政省令だか電波法だかに違反してるんだが、コールサイン名乗らないってのは何をやってもいいって事の裏返しなので、こっちの方が性にあってたのは言うまでもない。

つまり、メンチャン(呼び出し周波数)で音楽流そうが、クロスバンドレピーター(会話チャンネルで話してる奴の内容を受信して別の周波数帯で再送信する嫌がらせ)しようが、レピーター局に居座ってまともな奴らの電波を潰そうが、

「デンカン(電気通信監理局)にみつかんねー限り何やってもいいぜー」

な雰囲気があって楽しかった。アンカバーにも仲間がいて、同じくアマチュア無線飽きた奴がいっぱい集まってアンカバー連合を作っていた。活動内容は上記の通り。

さてレピーター局ってのの説明をしてないが、長くなるからである。簡単に説明しとこう。無線機には大小様々なものがあって、手持ちの奴は送信出力もアンテナも小さく、遠くまで電波が届かない。せいぜい10km圏内の奴と交信するのがせいいっぱい。しかしでかい無線機なら、あんまり飛ばない430MHz帯とかでも100kmかそこら飛ばす事が出来る。

つまり、小さい無線機の電波を受信して、大きい無線機で増幅して再送信してやれば、遠くの奴とも会話する事が出来るわけだ。

これがレピーター局の仕組みで、アマチュア無線の団体(1人~20人程度の)がレピーター局って無線局を山の上なんかに作って、一般開放してるのが結構ある。

このレピーター周波数に居座って、普通の奴らの波を潰す(FMの電波は電波強度の強い方に弱い方が潰されてしまう)とか、あーでもねーこーでもねーとつまんねー話をベラベラ語るとか、そういうのもアンカバーの日課であった。